辛いラーメン14

店名に「辛い」と使うほど、それに特化したラーメン作りをしているんだろうと以前から気になっていたお店に初来店。
スープを一口、魚介の風味を感じるスープは、醤油の丸さと唐辛子系の辛さが程よく混じりあっている。味の濃度はそこそこ高めのパワフルな仕上がりで、醤油の主張が強く、動物系の旨味は下支えといった印象。
中細の縮れ麺は硬めの茹で加減で、シコシコした食感。粉っぽさは無く、スープとバランス良く調和している。
モヤシはシャッキリと仕上がっていて、軽くついた焦げ目が良い風味を出している。
ネギはスープの醤油に埋もれ気味で力なく、キクラゲは強めのコリコリ感が心地よい。
メンマは箸休め仕様で、チャーシューは柔らかく、赤身の旨味も脂の甘味も楽しめる。辛いスープに入っている事で、脂の甘味が引き立てられている。
富山ブラックとか三河ブラックを彷彿とさせる見た目ながら、醤油がきつすぎて塩辛いという事は無かった。ただ、今回頂いた辛醤油ならば、このお店でなくても他のお店の辛い系のメニューで十分に満足出来てしまうと思う。店名にあるように「辛い」という前提でラーメンを構成しているのならば、その辛さを更に活かした専門店ならではの楽しさが欲しい。ごちそうさまでした。