丸源ラーメン 札幌菊水元町店

味噌→肉そば→塩と過去にいただいたので、今回は豚骨ベースの醤油味の商品をチョイス。
スープを一口、程々に濃度のあるスープは、醤油感が割と強めだが塩気のカドなどは無い。繊細と言うよりはパンチがきいた感じで、旨味の奥行きや深みというのはあまり感じられず、性格としては平坦な印象。
緩くちぢれた中細麺は程よいコシがあり、モチモチ系の食感。スープとのバランスは悪くない。
チャーシューは少し歯に挟まる感じの食感で、肉の旨味はまずまず。
海苔はそれなりに風味や味が楽しめるが、少しスープに埋もれ気味。
味たまごは黄身のしっとり具合が心地よく、シャクシャクしたネギはスープに力負けしている。
「まとめ」
濃厚だが食べ進め易いバランスに仕上げられている、パンチがあってしっかりと食べ応えのある一杯。味の方向性的にはキレがある感じで、旨味のキレと丸さが7対3くらいの印象。味の厚みはしっかりとあるので、ガッツリとした食事をしたい時には良いと思う。ごちそうさまでした！

前回と前々回に味噌と醤油をいただいたので、今回は塩味の商品をチョイス。開店してから半年以上たったが、この日のお客さんの量を見ると、北海道の人達にそこそこ受け入れられている印象を受ける。
スープを一口、胡椒の刺激を僅かに感じるスープは、あっさりとこってりの中間くらいの濃度。鶏かな？動物系のベースが感じられ、塩気のカドなどは無く食べ進め易い。
中細ストレート麺はクニュっとした噛み応えで、スープとのバランスは良い。
ネギはシャキシャキと小気味よいが、味と風味はそれなりといった感じ。
チャーシューの肉の旨味はまずまずで、メンマは少し鼻につく風味がある。
磯海苔は風味がスープとマッチしていて、口の中を良い香りで満たしてくれるのが嬉しい。
「まとめ」
商品名に偽り無しといった感じの、磯海苔の心地よい風味が楽しめる一杯。磯海苔を具材としていただくのも良いのだが、個人的にはある程度スープに広げて、磯海苔の風味をスープに移す様に食べるのがオススメ。そうすることでスープ自体の味と風味に複雑さがプラスされ、麺をすする時も鼻に抜ける香りを楽しめる様になる。良くも悪くも磯海苔ありきのスープだなという印象を受けたので、どういう風に食べるのが自分好みか考えながらいただくと楽しいと思う。ごちそうさまでした！

多人数で白石区にお出かけしていたので、席数に余裕のあるこちらのお店に伺った。前回は個人的な思い出という理由で味噌をいただいたので、今回はこのお店が推している肉そばをオーダー。
スープを一口、甘めの醤油がきいたスープは、塩気のカドはないがそこそこに力がある。動物系の下支えに魚介系の出汁がマイルドに調和していて、醤油の甘味を引き立てている印象を受けた。
緩くウェーブのかかった中細麺は、程よくコシがありモチシコ系の食感。スープとよく合っている。
海苔は味も風味もそれなりに主張があり、豚肉はスープと好相性で、見た感じの印象ほどサシがしつこく無いのが嬉しい。
ネギはシャクシャクとした食感で、風味はもう少し刺激があってもいいかなとも思ったが、ファミリーが多く利用するお店なのでこの落としどころがベター。
シャキシャキの玉ねぎも刺激のある風味は控えめで、お店のコンセプトと商品開発のベクトルが合っているんだなと感じた。
柚子こしょうおろしをスープに溶いてみる。柚子の爽やかな風味と、大根おろしの味と食感がスープととてもマッチしていて、味のコントラストがよりはっきりしてコクが増した様に感じる。
「まとめ」
名前から受ける「重そう」という印象とは裏腹に、バランス良く食べ進め易い一杯。特筆すべきはやはり柚子こしょうおろしで、味の変化を楽しむ為に今回は途中で溶いたが、個人的には初っ端から全て溶いてしまって良いという結論に至った。具材の性格もしっかりとお店のコンセプトに沿って選定されていて、ファミリーが訪れる事が多いお店の推し商品としては申し分ない一杯だと思った。ごちそうさまでした！

このお店のラーメンをいただくのは何年振りだろうか…。今まで北海道には店舗が無かったので、少なく見積もっても8年以上は食べていない。2023年の最初の記事はこのお店の事を書きたくて、年始の営業が始まるのを待っていた。初めて伺うお店はその店の推しをオーダーするスタンスで食べ歩きをしているが、今日はちょっとした事情があって「熟成味噌ラーメン」を注文した。
スープを一口、味噌の良い香りがたっているスープは、赤味噌の甘味がきいている。味噌ラーメンとしてはあっさりした部類に入る濃度で、重すぎたり塩気がきつかったりはしない。北海道ではあまり出会わない系統の味噌なので、初めて食べると「ん？」って思う人が多いかもしれない（笑）。
ぷりっとした太ちぢれ麺は程よいコシがあり、モチモチした食感。スープとのバランスはもう一息かなという所で、少し麺の主張が強い。
海苔は味も風味も少し寂しく、チャーシューは少し歯に挟まる質感で肉の旨味はそれなり。
ドバっと盛られたモヤシはシャッキシャキな食感が心地よいが、そのまま食べると少し風味がきついので、軽くスープに馴染ませてから食べるのをオススメしたい。
挽き肉はスープを吸ってジューシーな仕上がりだが、それそのものの旨味はそれなり。
「まとめ」
赤味噌の旨味と甘味がマイルドにきいた、濃厚ではないが食べ応えのある一杯。自分がラーメンの食べ歩きをするきっかけになったのが、実はこの丸源ラーメンの熟成味噌。最初の方で書いた「ちょっとした事情」というのが正にこの事で、せっかく北海道に丸源ラーメンが進出してくれたので、初心に帰るという意味で2023年はこのお店の記事でスタートしたかった。まだそんなにラーメン自体に関心がなかった頃に、ラーメンにグッと興味を持たせてくれたこの一杯は、食べ終わるとやはり感慨深いものがあった。ごちそうさまでした！