麺や 葉月

厨房の中でゴワァー！と火をあげて野菜たちが炒められている。その音と香りで食欲が増していく気がする。
スープを一口、丸く優しい旨味を持ったスープは、豚骨が中心かな？動物系の美味しさがしっかり味わえる。塩気の角は全くなく、まろやかで食べ進め易い良い塩梅に仕上がっている。かなり多めに炒めた野菜が乗っているにも関わらず、脂っこくなっていないのも素敵。後味として舌の付け根あたりぼわっと広がる優しい旨味が心地よい。
中細より少し太めなストレート麺のコシは程よく、シコシコした食感でスープとの相性も良い。
炒められたモヤシと白菜、そしてキャベツはシャキッ！と仕上がっおり、人参は少しホクホクした感じ。野菜だけいただいても、スッキリとした甘味のある味が楽しめる。一緒に炒められている豚肉もパサつきなどはなく美味しい。
ナルトはそれなりの味の強さで、コーンは量が多すぎないのが嬉しい。稀にコーンを入れすぎて甘ったるい物があるが、この辺りのバランスの取り方は秀逸。
野菜を炒める時に使用したものか、スープに胡椒が散見される。この胡椒の量も多すぎず、口の中が胡椒の効果でカーっと温かくなる感覚はあるが、変に辛かったり風味が支配的になっていない。
生姜の塊を溶くと、食べ終わりに向けてのスッキリ感が得られる。生姜を溶いても刺激的にはならず、あくまでスッキリ感だけを演出してくれるのが嬉しい。
「まとめ」
野菜を炒める技術なのか、かなりの量が入っているのにごちゃついた感じにならず、スッキリと仕上がっているのは素直に凄い。胡椒や生姜など刺激のある物を使っているが、甘味のあるスープと凄く上手にバランスがとられていて、食べ進めにくさというものは皆無だった。次回はあんかけ仕様になっているらしい「アンちゃん麺」なるものを是非いただいてみたい！ごちそうさまでした！