麺屋 風

何やら早割りというサービスがあるらしく、「昼11:00～11:50 夜17:30～18:30」の間にオーダーすると3種類のラーメン（香味味噌・こく旨醤油・鶏煮干塩）が少し安いお値段でいただける。ありがたいサービスなので利用しよう！と、いう事で鶏煮干塩をオーダー。
スープを一口、煮干しがふわっと香るスープは、適度な塩気で口あたり軽め。軽めではあるが物足りなさは無く、鶏と煮干しが良いバランスで合わせられている。スープの濃度はミドルな感じで、煮干しの風味と軽い塩気、そして甘味のある旨味が後味として楽しめる。
中細ストレート麺は、コシと歯切れのバランスが良い。麺の美味しさとスープの風味がマッチしていて、とても相性が良い。
細かめに刻まれたネギに尖った風味は無いので、少し多めにレンゲに掬っていただくのがオススメ。スープを壊さない程度の主張がある良い薬味。
ザックリとしたメンマは、少し甘めの味付け。
チャーシューは醤油系の味付けで、少しパサついた肉質だが悪くない。
「まとめ」
今回のラーメンをいただくと、前々回いただいた焙煎醤油ラーメンは少し化粧をし過ぎたのかなと感じる。具材など一杯のラーメンとしての構成はオーソドックスでシンプルな物だが、麺とスープがとてもマッチしていて、一体感のある一杯だった。ごちそうさまでした！

つけ麺とは何を目的とした料理なのか？「ざるそば」や「冷や麦」の様に麺の美味しさを楽しむものかな？最近はそんな風に思っている。
太縮れ麺はコシが強く、モチモチした食感。悪い麺ではないが、麺を楽しむという面では特別に感じる事も無く、物足りなさがある。滑らかなすすり心地はあるが、麺自体の力不足でつけ汁に埋もれ気味。
つけ汁は燻した様な香ばしさがあり、動物系の清湯ベース？の魚介醤油。一本調子な強めの味なので飽きが来やすい感じがするが、つけ汁に細やかな味を求めるのは少々酷なのだろうか。
メンマはコリっとした食感で、ネギはつけ汁に対して弱すぎて存在感が無い。
チャーシューはつけ汁の味を吸った感じだろうか？少し塩辛さがある。
つけ麺というジャンルは中々難しいのだろうなと思った。つけ汁の味付けがどうしても強くなりがちで、細やかな旨味をきかせるのが大変そうだ。美味しい麺なのは大前提として、その麺の美味しさを引き出す仕様の商品が現れるといいなぁと期待している。ごちそうさまでした。

ラーメンが運ばれてくると、商品名に焙煎とあるように、スープからは個性的な良い香りがする。
スープは醤油ラーメンとしては濃い部類で、動物系の味がきいているがそれ以上に醤油の味が前に来ている。
麺は中細ストレート麺だが、このスープならもう少しだけ太い方が好みかも？少しスープを持ち上げすぎて自分には味がきつく感じてしまう。
具材のネギはシャキシャキ感を残していて風味も良く、このスープを食べ進める上でのオアシス的存在。
チャーシューはホロホロっと崩れる感じで、強い味はついていないが、スープの味が強いのでこれでいいと思う。
メンマは平たく大きめでうっすら塩気を感じ、海苔はおまけ程度の存在感。
全体を通して焙煎という個性が感じられるが、それが美味しさに上乗せされているかと言われると、そう言い切れない感じ。
濃い目の味をオーダーしたとしても、個人的にはもう少し食べ進め易くする工夫が欲しい。
接客も丁寧で、美味しくしようとする気概はとても感じるので今後に期待！ごちそうさまでした！