昌龍

派手にごぁーっと炒める音が聞こえてくると、程なくしてラーメンが運ばれてきた。
スープを一口、ニンニクがきいているスープはかなりオイリー。表面を覆う脂の層には中々の厚みがあり、唇がベタつく。味の方に目を向けてみる、味噌が前面に押し出されており塩気も強め。味噌の旨味はきいており、舌の付け根辺りに強めの塩気を残しながら、胃の中に吸い込まれていく。
黄色味がかった中細の縮れ麺のコシは心地よく、スープに負けない力を持っている。
細めの炒めモヤシは強めのスープとのバランスがとれていて馴染んでいる。モヤシ臭さも鼻につかないので、しゃっきりとした歯応えを楽しめる。
ネギとワカメは量的な事も関係しているが、スープに埋もれ気味であまり印象に残らない。
チャーシューは硬めでパサパサ感のある食感。ある程度は肉の旨味も感じられるが、このスープに対しては弱々しい。
味的には量産型でオーソドックスな味噌ラーメンといった印象。悪く言うと味噌頼り、良く言えば味噌を上手く使っている。味噌とニンニクという力のある構成なので、食欲を煽る力はある。同じ様な構成のラーメンを800円以上で出しているお店は結構あると思うので、650円は良心的。ごちそうさまでした。