雨、燦燦

「雨は、やさしく」さんの第3号店として2019.4.27に開店した「雨、燦燦」さんに開店日にお邪魔させてもらった。3号店の「さん」とかけての「燦燦」なのかな？店名や店の内装が、センス良くオシャレに仕上がっていて居心地が良い。
補足として、商品名が少し長すぎて記事のテンプレートに収まりきらなかった。正式名は「アメリケーヌ豚骨平打ち麺withマッシュルーム」となる。白醤油・塩・西京味噌から味をチョイス出来るので白醤油をチョイス（開店当日の昼の部は西京味噌は欠品だった）。
スープを一口、豚骨がずっしりきいたスープは少しとろみがあり濃厚。豚骨ベースではあまり味わえないきめの細かい感触と、丸くまろやかな旨味がある。1号店と2号店の商品と比べると、繊細な美味しさに欠ける部分はあるが、旨味の層が分厚い力のある構成。
少し厚めの平打ち麺はツルツルっとした心地よいすすり心地で、コシも旨味もしっかりとある美味しい麺。スープとのバランスも良く、適度な味の濃度を保って口に運ばれてくる。
ゴボウは1・2号店の物と比べると細めにされており、サクサクっとした食感と甘味がある。
薄切りのチャーシューは肉の旨味で勝負といった仕様で、赤身中心の噛めば噛むほど旨味が出る仕上がり。
濃厚なスープに合わせてか、かなり大きめにカットされたネギは狙い通りの強い存在感。ネギ辛さも感じられ、口の中をさらっとリセットしてくれる強さがある。
茶色のソースは海老などの甲殻類系の風味が感じられ、スープに溶くと強めの風味とコクがプラスされる。
続いて細かく刻んだキノコのペーストを溶いてみる。こちらは味の方向性はさして変わらず、味の濃度にも影響はあまり感じないが、旨味の厚みが増した様な印象を受けた。こうして段階的に変化をつけていく手法は、相変わらずのセンスの良さを感じる。
濃厚な豚骨なだけに食べ終わる頃には少し重く感じるものの、旨味の魅力でスープまで飲み干してしまった。個人の好みとしては1・2号店位の塩気の強さと繊細な雰囲気の方が好きだが、食べたいものは日によって変化するものだし、こういうパンチのある物を食べたい日も多々ある。今日食べた一杯を表す言葉を考えてみると、強い旨味もきめ細かい旨味も含めて「旨味の波状攻撃」という言葉がしっくりきた。ごちそうさまでした！