ラーメンなり屋

約2年ぶりに伺うと、メニュー表が新しくなっている。新しいメニュー表のカレー担々麺の所に、赤い文字で「イチオシ」と書いてあったのでそちらをオーダー。辛さと痺れが「辛さ無し・小辛・中辛・1上げ・2上げ」の5段階から選べるので、中辛でお願いした。
スープを一口、カレー感に上手く胡麻が織り込まれたスープは、食べ進め易い程よい濃度に仕上がっている。鼻に抜ける複雑なスパイスの風味が心地よく、中辛でオーダーしたので辛味や痺れ感はそこまで強くない。旨味の性格はもったりと舌に絡みつく感じで、後味に残る甘味が次の一口を加速させる。
平打ちの太ちぢれ麺はモチモチした食感で、スープの辛味の影響もあって、甘味が感じられて美味しい。
青梗菜はほのかな甘さと爽やかな苦味があり、口の中をさっぱりとさせてくれるし、具材としても良い仕事をしている。
海老はまとめていただくとそれなりに風味が楽しめ、ゴボウは甘味が楽しめる仕上がりで、ゴリっとした食感もいい感じ。
挽き肉は甘めの味付けがされていて、スープと良いコントラストを作っている。
「まとめ」
カレーも胡麻も過度に主張しすぎない、もったりとした個性的な旨味の性格が印象的な一杯。そこそこの濃度はあるので軽い部類のラーメンでは無いのだが、辛さと甘さが後を引く感じで、気が付くと汗をかきながら完飲していた。カレーラーメンが好きな人にも、担々麺が好きな人にもオススメしたくなる、双方が相性よく調和したラーメンだった。ごちそうさまでした！

「よく混ぜて下さい。」とラーメン提供時に一言。そのお店が一番美味しいと思っている食べ方でいただきたいので、こういうアナウンスはありがたい。
スープを一口、サラサラと細やかな胡麻の舌ざわりが楽しめるスープは、ラー油系の辛味と山椒の痺れが心地よい。胡麻の甘味と辛さが上手にお互いを引き立てあっていて、担々麺ならではの美味しいハーモニーを堪能できる。
平打ちぽい太ちぢれ麺はシコシコした食感で、コシがしっかり。スープとよく合っていている。
小さな海老は少し多めに口に入れると、ほんのりと海老の風味が楽しめる。少量だと少しスープに埋もれるので、まとめていただくのをオススメしたい。
青梗菜は軽い苦みが良いアクセントになっていて、口の中をさっぱりとリセットしてくれる。
挽き肉は甘めに仕上がっていて、これがスープの辛さととても心地の良いコントラストを作ってくれる。
「まとめ」
胡麻がうるさいほど主張せず、サラッとしているのが好印象な一杯。得てして胡麻が過度に主張する担々麺に出会う事が多いが、このバランスの取り方はさすが担々麺に特化したお店。今回いただいたのは白胡麻を使った商品だったが、黒胡麻を使ったメニューもあったので、是非そちらもいただいてみたくなった。ごちそうさまでした！