昇竜

把手に触れずに足でドアが開けられる様になっているという、割と効果のありそうな面白いコロナ対策に興味を引かれつつ入店。
ゴーっという音に反応して厨房を見てみると、盛り付け終わったモヤシをバーナーで炙っているのが見えた。
スープを一口、サラサラとした舌ざわりがあるスープは、しっかりと味噌が濃厚に主張する。甘味を伴った動物系の旨味が感じられるが、塩気の強さと味噌の風味が少し旨味にベールをかけている印象。
中太の緩いちぢれ麺は心地よいコシがあり、食感はモチモチ。スープと相性がよく、美味しく麺をいただける。
モヤシはシャキっと仕上がっていて、嫌な風味もない。
ネギはそれなりの主張があり、ワカメはスープとマッチしていて美味しい。
チャーシューは歯に挟まる感じで、肉の旨味はほどほど。このスープに入れるには少し塩辛いか。
「まとめ」
味噌がしっかり主張する、濃厚系の味噌ラーメンとしては平均的な一杯。バーナーで炙った事によるものだと思われるが、食べ進めている途中で、ちょくちょくガスの様な香りが口の中に広がるのが邪魔だった。このラーメンの一番の魅力はスープと麺の相性の良さで、麺にしっかりとした力と旨味があるので、スープに埋もれる事なくしっかりと麺を美味しくいただけるのが嬉しかった。ごちそうさまでした！

脂の層が厚めで、醤油の色が強めの一杯が運ばれてきた。
スープを一口、動物系の旨味が下支えになっており醤油は主張しすぎない程度にきいている。脂がかなり多めに見えるが口あたりは重くなく、味の系統としてはキレが少し強めな感じだ。
中細より少し太めで緩いウェーブがかかった麺は歯切れが良いタイプで、スープが程よく絡んで浮いた感じはない。
メンマはほんのり塩気があり、ネギはシャキっとして薬味として十分な力がある。
個人的にわかめは好きなのだがこのスープには微妙にミスマッチかな？チャーシューは大きめで少しパサついており、くどさを感じない程度に醤油ぽい味が付いている。
モヤシはしっかり炒められてシャキっとした食感で、このスープの強さにならギリギリ合っている様な気がする。モヤシは結構色々な店で具材に使われいているが、案外香りが強い食材なので不用意に入れるとスープ全体に香りがうつって台無しになる事も多々ある。
王道の札幌味噌ラーメンの手法が垣間見える感じの構成で作られたラーメン。突飛した部分などがあるわけでなく少し没個性な感じはしてしまうが、バランスよくそつなく仕上げられている一杯、ごちそうさまでした！