すすり

すすり(susuri)

閉店しました。(閉店後の記事の為、本文は管理人の思い出話です)

所在地
北海道札幌市中央区南8条西3丁目7-40(閉店しました。)
営業時間
定休日

淡麗中華そば

680円

16年12月17日

9

自分は元々道外の人間で、このお店は北海道に引っ越してきて少し経った頃に知ったお店だった。
引っ越してくる前からラーメンの食べ歩きをしており、北海道に旅行に来た際には数件のお店でラーメンを食べていたが、このすすりさんには完全に移住してから伺った。
店の知識も土地勘も全く無い状態で1からラーメンの食べ歩きを始めるのは思っていたより情報集めが大変で、とりあえず有名店や人気店をまわってみて、そして北海道のラーメンが自分の育った地域とあまりに隔たりがあって口に合わなければ食べ歩きは卒業しようと思っていた。
インターネットの普及などにより地域による情報格差が無くなってきたこのご時世だけあって、昔ほど味の地域差は無くなったとはいえ、やはり地元に根ざした味の方向性だったり品目だったりは違うもの。何となく北海道と言えば味噌ラーメンという誰でも持っていそうなイメージはあったが、味噌ラーメンというメニューが無い店がこんなにも少ないとは思わなかった。正直な感想を言うと、この札幌味噌ラーメンという存在が、良くも悪くもこの土地のラーメンの発展に影響を与えていると感じた。
前置きがめちゃくちゃ長くなってしまったが、そんな引っ越しのゴタゴタも一段落して、食べ歩きでふらふらしている時に伺ったのがこの無化学調味料(以下、無化調)でラーメンを提供していたすすりさん。自分は無化調でなければダメだという様なこだわりは持っておらず、無化調で美味しくないのならば無化調じゃなくていいのでは?というスタンス。だが、美味しい店の割合として無化調を貫いているお店の方が美味しい事が多いのは事実。これはラーメンに対しての作り手の姿勢が、無化調で作ってやろうというお店の方が真摯な事が多いからでは無いかと思っている。勿論の事、化調も食材の一部として認識することによって、上手に化調を使って美味しいラーメンを提供しているお店がある事も書いておきたい。
また話が脱線してしまったが、このすすりさんの鶏清湯のスープを頂いた日に、自分は北海道でもラーメンの食べ歩きをしたいなと思った事を覚えている。
丁寧に作られたスープと麺、そして具材。元々住んでいた地域でも中々お目にかかれないクオリティの一杯だった。
このサイト自体はまだ作り始めて数か月しか経っていないが、北海道の地での食べ歩きはこの一杯を食べた辺りから行っている。
たらればになってしまうが、このすすりさんの一杯に出会わなければ食べ歩きをしていなかったかもしれない。そうなるとこのサイトにものせている美味しいラーメン達に出会う事も無かったかもしれない。この一杯には感謝している。
この先店主さんがまた別のラーメン屋を経営するかどうかは分かりませんが、ひとまずお疲れ様でした。そして美味しい一杯をありがとうございます、ごちそうさまでした!



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