中国馳走 ただしの厨

ラーメン店というより中華料理のお店という感じなので、なんとなくお店の長所が出そうな五目をチョイス。
スープを一口、ピリッと胡椒がきいたスープは、まったりとした甘さと、後味の少し強めの塩気がよいコントラストを演出。旨味の広がり方は、出汁などを活かした和風料理のそれというよりは、オイスターソースを使った料理の様な深みを感じる仕上がり。
すすり心地の滑らかさが印象的な太ちぢれ麺は、柔らかめの歯ざわりだが、噛むと程よいコシがある。モチモチ系で、スープと相性が良い。
具材は「人参・ぶなぴー・青梗菜・白菜・キクラゲ・海老・豚肉」。
ぶなぴーはキノコらしい風味が楽しめ、白菜はシャキっとした歯応えが楽しめる。
キクラゲは滑らかな舌ざわりで、コリコリ感は控えめ。
豚肉は片栗粉でコーティングされていて食感が優しく、青梗菜は軽い苦みがアクセント。
人参はあまり存在感が無く、海老は身がグズグズせずしっかりした食感があり、味も風味もちゃんと楽しめる。
「まとめ」
全体を通してバランスよく仕上げられていて、食べ終わった後の満足度が高い一杯。厚みと複雑さのある旨味が楽しめるので、食べ終わりまで飽きることなくスルっといただけた。それにしてもホールを切り盛りする女将さんの接客が本当に心地よく、雑でもなく過度でもない丁度良い距離感が素敵だった。ごちそうさまでした！