地下へ続く階段を下り、右へ曲がるとすぐにお店があります。
- 所在地
- 北海道札幌市中央区南1条西9-15 B1F [地図]
- 営業時間
- 11:30〜15:00 17:00〜23:30(ラストオーダー23:00)
- 定休日
- 日曜日
- 電話番号
- 011-213-0115
- 公式URL
-
http://sapporo-nouille.com/
下総醤油拉麺 貝汁プラス
860円
24年04月26日
久しぶりに伺ったので、何をオーダーしようかとウキウキでメニュー表を眺めていると、「金曜日限定」という文字を発見。金曜日に食べに来たのも何かの巡りあわせか…などとアホな事を考えつつ、その思考に従って限定の「下総醤油拉麺 貝汁プラス」をお願いした。
スープを一口、柔らかに醤油がきいたスープは、金曜日限定の貝出汁プラスという名の通り、貝の旨味がしっかりと主張している。ベースの出汁は繊細で細やかな味わいがあり、スープ全体を通して尖った所が全く無く、そこに貝の出汁が一本芯をピンっと通してくれている印象。一口いただいた段階で、完飲してしまう事を確信できるとても美味しいスープだ。
中細ストレート麺は、提供された直後に食べると少し麺が強い様に感じたが、すぐに馴染んで良い感じのバランスになる。心地よい適度なコシがあり、スープとの相性も良い。
ほうれん草は柔らかでえぐみは無く、スープの醤油感と合っていてとても美味しい。
ポルチーニ風味だというチャーシューは、炙られた香ばしさと風味が心地よく、肉の旨味がしっかり楽しめる。
穂先メンマはシャクシャクとした食感で、甘味と爽やかな風味が楽しめて美味しい。
「まとめ」
商品名にある貝出汁がとても良い仕事をしている、優しく柔らかで滋味深さを感じるとても美味しい一杯。スープと麺に隙が無いのは勿論の事、それぞれの具材も手間がしっかりかかっていて、スープの邪魔はしないがしっかりと存在感があるのが凄い。こういう出汁の美味しさが楽しめるラーメンに出会うと、日本の出汁文化ってマジで素晴らしいよなぁと改めて思う。何やら土・月曜日限定で鴨を使用した商品も提供しているらしく、そちらにも興味が惹かれて仕方ない。ごちそうさまでした!
牡蠣と行者ニンニクの拉麺
980円
21年02月18日
コレクター的な食べ歩きを身上にしているが、友人が行ってみたいと言うので(言い訳)あまり間を空けずに再訪。前回の記事で書いた様に、季節の麺料理の中の一番上に書いてあるこちらをオーダー。
スープを一口、ジャガイモをすり潰して作った様なポタージュ感のあるスープは、まろやかな旨味があり塩気の角は皆無。ポタージュといっても濃厚な感じでは無く、あっさりと仕上がっていて上品だが、物足りなさは全くない。風味は行者ニンニクがきつすぎない程度に主張していて、食欲を煽ってくれる。
中細より少し太めのストレート麺は、弾力のある強めのコシでモッチモチ。麺自体はかなり美味しいのだが、スープより僅かに麺が強く感じる。
牡蠣はプリッとしていて臭みは無く、焼き牡蠣とまではいかないが良い風味が鼻に抜ける。
プリプリの鶏チャーシューは、旨味がギュッと凝縮している。とても美味しく何か爽やかな風味があるが、何が使われているのだろうか?
穂先メンマはシャクっとした食感で、ネギは風味が心地よく、強く主張しすぎない所が良い。
黄身のみの味たまごは今日も美味しく、味付けの一部が発酵系の何かかなと思うが、自分の引き出しでははっきりと分からなかった。
バケットはカリっとした食感で、パン自体の風味もしっかり楽しめる。スープを軽く吸わせて食べると、良い食感を失わず美味しくいただける。
来店前からなんとなく予想していたが、やはり季節の麺料理の方も高い完成度だった。このお店の料理は、一風変わったというと少々失礼な気がしてしまうが、自分が普段食べている料理とは方向性が違う美味しさが体験できるのがとても楽しい。冒頭にも書いたが、自分はコレクター的な食べ歩きをする方針でいるので、このお店の全メニューを制覇するのにはどれくらいかかることやら…。次回はまた別のラーメンをいただきたいと思います。ごちそうさまでした!
塩
860円
21年02月04日
華美になりすぎず落ち着いた店内は、「居心地が良い」という表現がピッタリ。「定番の麺料理」と「季節の麺料理」という2ジャンルにラーメンがカテゴリ分けされており、季節の方の商品名に興味を引かれまくりながらも…初来店なので定番のメニュートップに書かれたこちらをオーダー。
スープを一口、ふわっと良い香りが漂うスープは、塩のきかせかたが絶妙で口あたりが優しい。角は全く感じないが物足りなさは全く無く、一口目をいただいた段階から完飲を確信。鶏系の旨味が上品だがしっかりと堪能でき、口の中に生ハムの良い風味が広がっていく。アクセントとしてブラックペッパーがきいており、食欲を煽るが優しいスープを壊さない抜群のバランス感覚。生ハムの性格が活きているからなのか、ラーメンに洋のテイストが上手く融合したとても美味しいスープだ。
中細ストレート麺は歯切れ感が心地よく、香りや甘味もしっかり楽しめる。スープとの相性は抜群。
良い歯応えの小松菜は、ほろ苦さがスープと合っていて美味しい。
ネギは尖った所のない優しい風味で、甘味を感じる仕上がり。あまりお目にかかれない感じで、どういう下処理をしているのか興味が尽きない。
穂先メンマは柔らかな箸休め仕様で、素材そのものの美味しさが伝わってくる。
箸で持ち上げた感じがプリプリな鶏チャーシューは、しっとりとした食感。僅かに下味がついているか?旨味十分でとても美味しい。
卵黄のみの味たまごは、ヨーグルト?どこか乳酸発酵系の風味があり、ねっとりと良い食感で美味しい。
スープも具材も個性で溢れていて、ラーメンという言葉を聞いて想像する味からは一線を画す仕上がり。複雑で繊細な旨味がしっかりと味わえるのだが、すっきりと見通しの良い一杯に仕上がっているのが凄い。店名に西洋料理とあるので、自分が普段あまり触れる事がない調理法や調味料が用いられているからというのもあるかもしれないが、美味しいだけでなく個性的であるところにとても感銘を受けた。次回は「季節の麺料理」の中から何かいただいてみようと思う。ごちそうさまでした!