麺や虎鉄 厚別店

久しぶりにこちらのお店に伺ってみると、以前の物理ボタンの券売機ではなく、タッチパネル式の物に変わっていた。大きめの液晶ディスプレイで表示自体は見やすいのだが、写真だったり文字だけだったりでとても分かりにくい。ザンギの定食を売りたいが為にそれを押し出しすぎている印象で、直感的に食べたいラーメンをサッと選択できないので使い勝手が悪く感じる。階層的に「ラーメンの種類」→「トッピングの有無」→「定食にするかしないか」みたいに選択できる方が操作しやすそうだなと思った。
少しラーメンの話から脱線してしまったが、期間限定の冷やし系の商品があったので、「冷や煮干醤油」をチョイス。
スープを一口、味の方向性としては冷や麦やそうめんのつけ汁の様な雰囲気を持ったスープは、商品名に煮干しが入っているがそこまで煮干し感は強くない。適度に醤油がきいている和風な仕上がりで、塩気のカドなどの尖った要素は無い。万人受けしそうな仕様になっているが、味の広がり方は平坦な感じで、深みや奥行きはあまり感じられない。
緩くウェーブのかかった中細麺は、しっかりとした噛み応えのあるモチモチ系の食感。スープとのバランスは悪くない。
メンマは甘めの味付けがされていて、ネギはシャキシャキとしている良い薬味。
カイワレは香りがツンと立っていてスープと相性が良く、口の中を心地よい風味で満たしてくれる。
チャーシューは冷えていて硬く、歯に挟まる感じの質感。肉の旨味はそこまで感じられず、サシの部分も冷えて固まっていて美味しくは無い。
「まとめ」
日本人が「和風の冷たい麺」と聞いて連想しやすそうな、程よく冷えた万人受けしそうな一杯。具材の中ではカイワレがとてもいい感じで、スープと風味の相性が良くて美味しかった。逆にチャーシューは美味しいと思える要素が無く、脂のねちょっとした食感は少し不快ですらあった。全体としては馴染みやすい味に仕上がっていると思うが、特筆する所や推せる部分はあまり思いつかないなというのが正直な所だった。ごちそうさまでした。

家電量販店での買い物を済ませ、通り沿いにあるこちらへ吸い込まれる様に入店。
スープを一口、白濁しているスープは、表現するならシルキー。動物系の旨味がきいているので重くなりそうだが、生姜かな？香味野菜系の風味が後味をスッキリとさせている。塩気もそこそこにきいているのであっさりという感じではないが、重さを感じずに食べ進められる。
中細ちぢれ麺はしっかりとした噛み応えがあり、シコシコした食感。味も風味もスープより麺が少し強く、バランスという意味ではいまいちか。
柔らかめのメンマは特徴なく、ネギは味も風味もしっかりと主張があり、具材の中では一番とがった存在。
ワカメは口に入れると強めの風味があるが、スープには移っておらず悪く無い。
チャーシューはそこそこに旨味が楽しめ、食感もあまりパサつかず美味しい。
いたずらに塩がききすぎておらず、スープの質感も滑らかで悪く無い仕上がりだった。ただ、スープと麺は少し合っていないかなというのが正直な所で、そこを鑑みると平均的なレベルの一杯かなと思う。その店の押しの一杯以外に、とりあえずジャンルを増やすために作っときましたという感じではなく、ちゃんと考えられているラーメンだという事は伝わってきた。ごちそうさまでした！

今回は複数人での来店になったので、小あがりの席に案内された。卓上にＤＶＤプレイヤー内臓テレビが設置されているなど、家族でくるお客さんも過ごしやすい様にという配慮が感じられる。
スープを一口、動物系の丸さを感じるスープは、優しい旨味と少し強めの塩気を感じる。塩気が強いといっても許容範囲で、食べ進めていると気にならなくなる程度。醤油もそこそこにきいていて、商品の説明にあっさりと書いてあったが、味の濃度的にも脂の量的にもあっさりでは無いかも？
中細の縮れ麺のコシは程よく、シコシコした食感も悪く無い。
メンマに強い味付けは無く、ネギは良い歯応えで、薬味としての役目は十分。
特に味付けを感じないチャーシューはパサつき気味で、肉自体の味もいまいち。
麩はスープをたっぷり吸っていて美味しく、海苔はスープとの相性が良い。
前回頂いたこってり系の醤油の方と比べると、主張する味の方向性が分かりづらい気がする。このお店で醤油系のラーメンを食べるなら、こってりの方をオススメしたい。ごちそうさまでした！

前回来店時も感じたのだが、このお店のカウンターは本当に奥行きがあって広い。
スープを一口、クリーミーさを感じるスープは、丸く優しい動物系の旨味がある。メニューに「こってり」と表記があり、味の強さ的には確かにこってりなのだが、それを感じさせない。醤油のきかせ加減も程よく、塩気の角を感じずに食べ進められる。
中細の縮れ麺のコシは心地よく、歯切れの良さがある。スープとのバランスも丁度良い。
メンマはザクっとした食感で、少し甘めの味付け。
ネギはネギ辛さを少し感じ、海苔はパリッと仕上がっていて、スープと風味の相性も良い。
このスープの塩の強さならば、スープを吸った麩も美味しく頂ける。
チャーシューは少し強めの風味がアクセントになっていて、味付けは強く無いのでくどさを感じずにスルっといける。
背脂が散らしてあるが、くどさや重さを感じさせない優しい仕上がり。味の系統的には若干の古くささを感じるものの、こってり系の醤油ラーメンとしては自分好みの仕上がり。ごちそうさまでした！

広々したカウンター席に案内された。ゆったりしたスペースがあるのは嬉しい。
スープを一口、少し塩辛さがあるが味の濃度的には特別濃いわけではない。塩気の尖った感じと味噌の丸みを持った味が共存している感じで、はじめに塩気がきて、味が消え始める頃に丸さが顔を出す様なニュアンス。
中細より少し太めの縮れ麺はすすり心地が少し変わっていて、滑らかというよりは多少ザラつきがある様に感じる。自分はこの感覚は嫌いではなく、シコシコとした食感も好みだった。スープとの相性も悪くない。
メンマとチャーシューは少しきつめの塩加減で、このラーメンのスープに入れるには少し尖りすぎな感じがする。バランスを考えるともっと控えめで良いと思う。
ネギは口の中をリセットしてくれる貴重な存在で、途中でちょくちょく口に運びたい。ネギかメンマを無料で増量できるとオーダーする時に言われたが、初来店だったのでどちらも増やさなかったのだが、ネギを増量する事をオススメしたい。
ワカメは思ったより味も風味も強めで、少しこのスープとはミスマッチ。もっと質が悪く、風味も味も乏しいワカメの方がスープとぶつからなくて純粋に食感を楽しめるかもしれない。
もやしはシャキシャキとした食感が楽しめ、もやし臭さもなく小気味よく食べ進められる。
一杯のラーメンとして、味の足し算引き算のバランスが少し崩れがちな面があるかなと感じたが、味噌自体の旨味を上手く活かした一杯、ごちそうさまでした！