日本茶甘味処あずき

運ばれてきた料理は、日本的でとても風情があり、食べる前から楽しい気持ちになる。
餡子は甘さがとても上品で、ただ闇雲に甘いだけの物とは質が違う。べっとりと舌にまとわりつくような甘さではなく、爽やかでさらっとしたしつこさの無い清々しい味に仕上がっている。抹茶の苦みと絶妙な相性の良さがあり、一緒にいただくことで美味しさが一層引き立つ。
抹茶アイスもしっかりと抹茶の美味しさが活かされており、正に抹茶を味わう為のアイスという仕様。アイスの抹茶風味という感じではなく、抹茶のアイス仕立てと書いた方がしっくりくる。
ピンクグレープフルーツは酸味と苦みが良いアクセントで、杏は甘味のあるねっとりとした食感。
ぶどうはしゃりっとした歯応えで、味の密度が高い。
無知で恥ずかしいのだが、みつまめとは「ゆでた赤えんどう豆などにシロップをかけて食べる和風デザート。」という物らしい。正直な所この豆の種類がなんなのかなど考えた事も無かった。今回いただいた赤えんどう豆はコクコクっとした食感で、口の中をスッキリとさせてくれて美味しかった。
白玉はしっかりと弾力があり、甘味が添加されている感じは受けないが、それそのものの素朴で優しい甘味が感じられる。
最中の皮は特筆すべき気持ちの良いサクッと感が楽しめる。餡子と抹茶をつけていただいたのだが、これは是非みなさんに食べて頂きたい美味しさ。
ビターと書いてあるチョコがちっとも苦くなかったり、抹茶濃いめと書いてある抹茶アイスがめちゃくちゃ甘かったり…結構な確率でうたい文句に騙されたなぁと感じる事があるが、今回いただいた商品はガチ。まさに日本の和のデザートという趣があり、上品な餡子の甘さ、清々しい風味を伴った抹茶の苦み、軽やかで気持ちの良い最中の食感。デザートとしては少しお高めではあるが、それに恥じないしっかりとした仕上がりになっている。ごちそうさまでした！