麺屋 板ずり

箸を置く敷紙に「鶏白湯ラーメンの食べ方」が全6項目に渡って記載してあったので、このお店のメインはそれなのだろうと迷わずオーダー。添え物として「レモン・梅のペースト・柚子胡椒・山椒のオイル」の4種類が付いてくる。
スープを一口、鶏の旨味がきいたスープは、濃厚過ぎず物足りな過ぎずの丁度良い塩梅。クリーミーで塩気も程よく、印象としては洋風な雰囲気を感じる仕上がり。
平打ちの太ちぢれ麺は、コシがしっかりとありモチモチした食感。少し太いかなと思ったが、麺が美味しく食べられる良いバランスになっている。
メンマはプレーンで癖は無く、三つ葉は爽やかな風味を口の中に広げてくれる。
玉ねぎは生なのでかなり主張が強く、このスープには少し性格がきつい気もするが、生玉ねぎ大好きな自分はいける。バランスという意味では好き嫌いがかなり分かれそうだし、玉ねぎ嫌いな人にはつらいと思う。
鶏チャーシューはぷりっとしていてパサつきは無く、肉の旨味が楽しめる。
メレンゲはふわっとしていて軽く甘味があり、少し振ってある香辛料が風味にアクセントを加えている。
柚子胡椒を少し入れてみる。スープ全体の味と風味にきゅっと締まりがでて、食べ終わりに向かって食欲を後押ししてくれる。
「まとめ」
端正なビジュアルの中にしっかりとした旨味を持った、程よい濃度で重すぎない一杯。スープが素直な性格だったので、ゴチャつくと嫌だなぁと思い、添え物は柚子胡椒しか使わなかった。味の傾向としては少量の山椒オイルが一番合いそうな気がしていて、次に鶏白湯をいただくときはそちらを試してみたいと思う。店の雰囲気も店員さんの接客も感じが良く、ラーメンのビジュアルや提供の仕方も気持ちがよかったのだが、レンゲの使い勝手だけ残念だった。長めですらっとしていて見た目はオシャレなのだが、掬う部分に角度がなく浅いのでかなり扱い難かった。ラーメン自体は美味しかったので、メニューにあった貝出汁や鯛出汁の商品もいただいてみたい。ごちそうさまでした！