ラーメンの龍王

店の端にビデオデッキが置いてあるなど、昭和を感じるレトロな雰囲気の店内。感じの良いマスターも、いかにも古き良きという言葉が似合う。
スープを一口、味噌の性格を味わいやすいバランスのスープは、スッキリとした動物系の土台が感じられる。ベースはライトな印象だが、味噌はしっかりと感じられる仕様。表面を覆う脂の層が厚くあっつあつなので、一口目をいただく時はゆっくりと口に運ぶのをオススメしたい。
ネギはそれなりの存在感があり、小ぶりなメンマはプレーンな仕上がり。
ワカメは少し風味がスープとミスマッチな感じで、チャーシューにパサつきは無く、肉の旨味が楽しめて美味しい。
炒められたモヤシと白菜は心地よい歯応えを残していて、がっつりと量が入っている。白菜は割と大きめにカットされていて、具材と箸休めの両役を担ってくれている。
「まとめ」
スッキリとした動物系を感じるベースに、味噌の旨味が上手に乗っかっている一杯。一般的な札幌味噌ラーメンとはかなり味の構成が違う感じで、少し誤解を与える言い方になってしまうかもしれないが、味の造り的にはお味噌汁に近しい物を感じた。特別に個性があったりするラーメンでは無いと思うが、実直さと和の雰囲気を感じらるそんな一杯だった。ごちそうさまでした！