嗚呼！ラーメン 豚の花道

このご時世に6種のラーメン全て500円という価格設定には驚く。
スープを一口、北海道で頂く味噌ラーメンとしては脂の量が控えめで、自分にとっては適量。動物系に負けず味噌の主張はしっかりしているが、強すぎて濃すぎる様な事は無い。サラッとした舌ざわりがあり、柔らかさを感じる旨味が舌の上に残る。
黄色味がかった中細の縮れ麺は、強めの歯応え。シコシコした食感で、スープとのバランスは良好。
モヤシに嫌な風味は無く、かなりシャキっと仕上がっている。
キクラゲの歯ごたえは少し物足りないが、プリプリとした食感は心地よい。
メンマは量産型で、チャーシューは塩気で旨味に蓋をしてしまっている印象。
山椒をスープに溶くと、味噌ラーメンの宿命ともいえる後半の食べ進め辛さが少し緩和する。山椒と味噌が合っていて、程よい刺激と風味の変化も楽しめるので、これは好相性なスパイス。
ふと店内の掲示物を見ると「無化調・ラード不使用」という文字が。麺やスープの量が少ないわけでもなく、具の入っていない素ラーメンでもないのにこの価格で頑張っているのは素直に凄い。以前住んでいた地方で無化調を謳うラーメン屋さんが増え始めた頃によくあった、「無化調+低価格＝そっけない物足りないラーメン。」という感じは無く、ちゃんと一杯のラーメンを食べたという満足感がある。ごちそうさまでした！