醤油屋本店・別館 おとん食堂 栗沢本店

電車の座席が椅子に使われていたり、ランドセルや足踏み式のミシンがディスプレイしてあったりと、内装にレトロさとこだわりが感じられる店内。こういうコンセプトにピシッと一本筋が通っているお店は居心地が良い。
スープを一口、厚めの脂に覆われたスープは、あっつあつの状態が保たれてる。メニューに「こってり醤油」と表記があったので少し身構えていたが、しょっぱかったり濃厚すぎる仕様ではなく、動物系の旨味がきいたボディのしっかりした醤油スープという印象。
中細のちぢれ麺は程よいコシがあり、シコシコした食感。歯切れ感が心地よく、スープとよく合っている。
ネギはスープに散り散りになっていてあまり存在感が無く、水分を多く含んだメンマはほのかな甘味がある。
ほうれん草は柔らかでえぐみが無く、優しい味わいでスープと好相性。
海苔はそれなりに味と風味が楽しめ、チャーシューはほろっと崩れる感じで、程よい味付けで美味しい。
「まとめ」
過去にタイムトラベルした様な雰囲気の店内でいただく、醤油の美味しさがしっかり楽しめる一杯。鶏を中心とした動物系の旨味がしっかりと味の下支えをしていて、それに負けじと醤油もパワフルに存在感をアピールしているが、全体を通してそこまで重くなりすぎていないバランスの取り方が嬉しい。以前にこのお店の推しであろう「小鳩らーめん」を「醤油屋本店 サンピアザ店」でいただいて、今回は「萬字らーめん」を食べたので、次回は何をいただこうかとメニュー表と少しにらめっこしてから退店。ごちそうさまでした！