麺屋 漣華

メニュー表に一通り目を通してみると、どうやらこのお店は「鶏白湯・鶏清湯・あごだし・煮干し」の4種類のスープがラインナップされている。どれも興味をそそられるのだが、食べ歩きのセルフルールに従って、最初に記載されている鶏白湯をチョイス。
スープを一口、とろみを僅かに感じるスープは、どっしりと鶏の旨味がきいている。材料から来るものか煮出し方から来るものかはっきりは分からないが、香味野菜を彷彿とさせる風味があり、その風味がスープ全体をシュッと纏めてくれている印象。甘みを伴った丸い輪郭の旨味は奥行きがあり、塩気も適度なので食べ進めにくさは全く無い。
中太ちぢれ麺は程よくコシがあり、ぷりっとしていてシコシコ系の食感。スープとのバランスは良好。
チャーシューは少し歯に挟まる質感で、肉の旨味が楽しめるが少し塩気強め。
穂先メンマはシャクシャクした良い食感で、爽やかな風味とほのかな甘みがあって美味しい。
カイワレはスープと風味の相性が良く、鼻に抜ける香りが爽やかで素敵。
味たまごは黄身の質感が絶妙で、味付けの強さも程よくていい感じ。
ネギはシャキシャキと小気味よく、味も風味もスープに埋もれていない良い薬味。
「まとめ」
スープの質感から丁寧な仕事ぶりが伝わってくる、食べ進めやすくバランスの良い一杯。スープの風味が少し個性的な感じで、しっかりと主張するが嫌味が無い感じに仕上がっているのが好みだった。旨味の性格もどしっと力があるが重すぎず、程々な濃度とまろやかさが両立されていて美味しかった。鶏白湯をいただいて、他の3種類のスープにもより興味がわいた。ごちそうさまでした！